カタカナ表記

「ウエーター」「ウエートレス」

原則:
◎「ウエーター」「ウエートレス」、○「ウエイター」「ウエイトレス」

最近では、「喫茶店」が「カフェ」になっているのと同様に、「ウエーター」「ウエートレス」も「ホールスタッフ」という言い方をするほうが多くなっています。男女雇用機会均等法により、通常どちらかの性のみの募集が禁止されていることに関係しているのかもしれません。似たような例では、「スチュワーデス」が「客室乗務員」に、「看護婦」が「看護師」に、「保母」が「保育士」に、いつの間にか呼称が変わっています。

この「ウエーター」「ウエートレス」は、「ウエイター」「ウエイトレス」のほか、「ウェーター」「ウェートレス」、「ウェイター」「ウェイトレス」とさまざまな表記がありますが、辞典としては◎の表記が推奨されています。その昔は「お給仕さん」と呼ばれていましたが、言葉は世につれ変わるものです。

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「ファストフード」

原則:
◎「ファストフード」、○「ファーストフード」

原語「fast food」より。「first」ではなく「fast」なので、カタカナ表記では本来「ファストフード」と伸ばしませんが、実際には「ファーストフード」のほうが浸透していますので、逆に原語が「first food」だと思っている方も少なくないのではないでしょうか。かく言う私も、表記は「ファストフード」にしても、話すときはどうしても「ファーストフード」になってしまうのでした。

気になることば-ファーストフード?ファストフード?

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「ウイルス」

原則:
◎「ウイルス」

原語「virus」より。ほかに「ウィルス」「ビールス」「ヴィールス」「バイラス」「ヴァイラス」などと表記する場合がありますが、一般には「ウイルス」と表記します。「バイラス」は英語に、「ビールス」はドイツ語に近い発音で、「ウイルス」はラテン語読みから来ているそうです。新型インフルエンザのニュースが連日報道されていますが、この生物に感染する「ウイルス」のほかに、コンピュータに感染する「コンピュータウイルス」があります。

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「メーク」

原則:
◎「メーク」、○「メイク」

原語「make」より。辞典では「メーク」が主、「メイク」が副という扱いですが、「メイク」という表記も一般的に使用されていますので、特にルールがなければ「メイク」も許容します。化粧の意は「メーキャップ」が主で、ほかに「メークアップ」「メイクアップ」などの表記がありますが、「メイキャップ」はあまり使用しません。

1996年に長嶋巨人が首位広島との最大ゲーム差11.5をひっくり返してリーグ優勝を果たした「メークドラマ」は、この年の流行語大賞にも選ばれました。その後、「メークミラクル」や「メークレジェンド」といった言葉が続々と生まれましたが、この「メークドラマ」は当時の長嶋監督による造語(和製英語)だそうですから、その後の「メークミラクル」も「メークレジェンド」も海外では通用しません。テレビ・新聞等では「メーク」と表記されていましたので、おや?と思った方も多いのではないでしょうか。

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「メーン」

原則:
◎「メーン」、○「メイン」

原語「main」より。辞典では「メーン」が主、「メイン」が副という扱いですが、「メイン」という表記も一般的に使用されていますので、特にルールがなければ「メイン」も許容します。「メインイベント」「メインページ」「メインメニュー」「メインバンク」などの複合語でも「メイン」のほうが一般的ですので、逆に「メーン」とするのに抵抗を感じる方も多いのではないでしょうか。

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「ビュッフェ」

原則:
原語「buffet」より。◎「ビュッフェ」、○「ブッフェ」、△「ビュフェ」「ブフェ」

現在の日本ではバイキングと同様、食べ放題の代名詞とされていますが、本来はフランス語で立食形式の食事をビュッフェといい、食堂車を指すこともあります。セルフサービスでテーブルに並んだ料理が食べ放題であることから、バイキングと同様のものとして定着していますが、チョイスした料理を座って食べるのであれば、厳密な意味でのビュッフェとは異なります。ちなみに、バイキングは帝国ホテルのレストランが命名し、1958年から供されるようになったものです。最も一般的な表記は「ビュッフェ」ですが、ほかにも上記のような表記がありますので、固有名詞の場合はそれに従います。

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「スムーズ」

原則:
◎「スムーズ」、△「スムース」

原語「smooth」より。発音が「with」や「mother」と同様の「ズ」に近いことから、滑らかの意は「スムーズ」と表記しますが、「スムース」でも許容される場合があるので「△」としました。例えば、毛足の短い犬は「スムースヘアード」、単に「スムース」ともいうほか、音楽のジャンルでフュージョンの一種とされる「スムースジャズ」などがあります。

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「ボール」と「ボウル」

原則:
球の「ball」は「ボール」。主に調理に用いる鉢や椀の「bowl」は「ボウル」。

球のほか、野球でストライクゾーンから外れた投球も「ボール」です。「ボウル」の用例には「サラダボウル」や「カフェオレボウル」のほか、食事中に卓上で指先を洗う「フィンガーボウル」などがあります。また、すり鉢状のスタジアム、競技場、劇場なども「ボウル」といい、ロサンゼルスの「ローズボウル」などがありますが、その競技場の名前を取って、アメリカンフットボールのチャンピオンシップは「ローズボウル」「スーパーボウル」、国内では「ライスボウル」「甲子園ボウル」のように呼ばれています。

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「アタッシェケース」

原則:
◎「アタッシェケース」、△「アタッシュケース」

原語「attache case」より(フランス語で、「attache」の e はアクサン・テギュ - 綴り字記号)。「アタッシェケース」が正表記ですが、「アタッシュケース」のほうが普及したため、許容する辞典も多くあります。gooの「間違いやすいカタカナ語ランキング」堂々の1位に輝きました。

間違いやすいカタカナ語ランキング - goo

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「ウイスキー」と「ウオツカ」

原則:
◎「ウイスキー」、○「ウィスキー」「ウヰスキー」
◎「ウオツカ」、○「ウオッカ」「ウォッカ」

英語表記では「whiskey」「vodka」となります。さまざまな表記が混在していますが、ここでの◎は一般名詞としての原則ですので、固有名詞の場合はその表記に従います。サントリーの商品名は原則のとおり、「ニッカウヰスキー」は商号、「ウオッカ」は2007年ダービー馬の馬名で、それ以外は発音による揺らぎが許容されていますが、いずれの場合も同一文書内で表記を統一します。

このブログのタイトルで思い出しましたが、ロックバンドARBの曲に「ウィスキー&ウォッカ」というのがありました。どちらも飲み過ぎには注意しましょう。

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