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「乗る」と「載る」

原則:
物の上に上がる、乗り物で移動する、調子や動きに合わせるなどの行為や動作は「乗る」。掲載、記載、積載、搭載の意は「載る」。
用例:
「踏み台に乗る」「子供をひざに乗せる」「子供を車に乗せる」「リズムに乗る」「風に乗る」「波に乗る」「軌道に乗る」「時流に乗る」「図に乗る」「調子に乗る」「おだてに乗る」「口車に乗る」「相談に乗る」「その手には乗らない」「1万円の大台に乗る」「化粧が乗る」「脂が乗った魚」「電波に乗せる」
「新聞に記事が載る」「週刊誌に写真が載る」「メニューに載る」「車に荷物を載せる」「棚に荷物を載せる」

「乗る」の使用は用例のように多岐にわたりますが、「載る」は人以外に対して限定的に使用します。同じ車でも、人なら「乗る」、物なら「載る」となります。いずれも「のる」のほかに「のせる」の形があります。

難しいのは、物を置くときの「のる」です。荷物を置いたり積み込むのは「積載」とイコールで結びつけやすいのですが、「机の上に載っている本」「テーブルに皿を載せる」「パンにチーズを載せる」など、何かの上に物を置いたりトッピングしたりするときは、イメージ的に「積載」と結びつけにくいため、使用頻度の高い「乗る」とするほうが多いようです。東京の方言「のっける」も、辞典には「乗っける」「載っける」両方の記載がありますが、実際には「載っける」はあまり見かけません。そういう意味で、本来は「載る」とすべき場合でも、上記の用例以外は「乗る」も許容しているのが実情です。

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