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「課する」と「科する」

原則:
義務を負わせるのは「課する」。刑罰を負わせるのは「科する」。
用例:
「宿題を課する」「責任を課する」「ノルマを課する」
「禁固刑を科する」「罰金を科する」「ペナルティーを科する」

比較的、「課す」「科す」の形で使うことが多いと思いますが、「課する」「科する」というサ変動詞が正式で、「課す」「科す」はその文語形、または五段化という位置づけになります。以前に刑罰を受けていることを「前科」といいますが、「科する」はその「科」と覚えておくと間違いないでしょう。

もう一つ似た意味の同訓異字に「嫁する」がありますが、「嫁ぐ」という意味のほか、責任や罪を人に押しつけるという意味があります。現在では、「嫁ぐ」意味で「嫁する」とすることはあまりありません。「責任を嫁する」は「責任を転嫁する」の形で使うのが一般的です。「負わせる」と「押しつける」の違いは微妙ですが、前者は正当的に、後者は不当的になすりつけるという意味合いがあります。

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