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「痛む」と「傷む」

原則:
心身の痛苦は「痛む」。物が傷ついたり食品が悪くなるのは「傷む」。
用例:
「頭が痛む」「足が痛む」「歯が痛む」「傷が痛む」「心が痛む」「胸が痛む」「人を痛めつける」「痛み入る」「痛み分け」
「家が傷む」「道路が傷む」「本が傷む」「靴が傷む」「機械の傷み」「傷んだ髪」「傷んだ肉」

ほかに、人の死を嘆き悲しむ「悼む」という同訓異字があります。天童荒太さんの小説『悼む人』が第140回直木賞を受賞したのは記憶に新しいところです。

平成15年9月26日の第157回国会における小泉元首相の所信表明演説の中に「今の痛みに耐え明日を良くし」という有名なくだりがありますが、この「痛み」は国民が受ける心身の痛苦を意味しています。その後、優勝した元横綱貴乃花に向けた「痛みに耐え、よく頑張った。感動した!」という名ぜりふも残しましたが、この「痛み」は故障した「足の痛み」を意味しています。痛みに耐えて頑張った結果、貴乃花は引退してしまいましたが、日本の明日は良くなったのでしょうか。

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