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「空く」と「開く」

原則:
そこにあったものがなくなる、空(から)、「empty」の意は「空(あ)く」。開(ひら)く、「open」の意は「開(あ)く」。
用例:
「席が空く」「空いた皿」「空き地」「空き缶」「空き巣」「がら空き」「家を空ける」「時間を空ける」
「窓が開く」「幕が開く」「鍵が開かない」「店が開く」「開いた口がふさがらない」「開かずの間」

意味に明確な違いがありますので、使い分けで迷うというよりは選択ミスで誤変換しやすい同訓異字です。といいつつ、「穴があく」のはどちらか迷います。『標準用字用例辞典』では「空く」(表記は「あく」)ですが、『記者ハンドブック』では、具体的に物体に穴があくのは「開く」、「舞台に穴があく」など抽象的な表現の場合はひらがな書きとしています。そこにあったものがなくなって穴があくと考えれば「空く」になりますが、検索サイトではどちらでもヒットするよう、紙、ピアス、パイプなどの「穴あけ」はひらがな書きが一般的です。

「空く」は「あく」のほかに「すく」とも読みますが、「空(す)く」は表外音訓です。「開く」は「あく」とも「ひらく」とも読みますが、どちらも表外音訓ではありません。いずれも同じ送りで二通りの読みがあるため、『標準用字用例辞典』では「開(ひら)く」以外はひらがな書きになっています。

もう一つ、「明く」という同訓異字があります。「明ける」「明け」の形で使用するのが一般的ですが、「らち(埒)が明かない」という慣用句は覚えておきたいところです。

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