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表記に関するポイント

表記は、どれが正しくてどれが間違いと一概に言い切れない場合が多くありますが、次の3つのポイントに気をつけることで、読んでもらいやすい文章になりますので、参考にしてみてください。

1.明らかな間違いを避ける
2.文書内で表記を統一する
3.常用漢字を基本に読みづらい漢字を避け、バランスのとれた漢字かなまじり文にする

1.明らかな間違いを避ける

1)誤変換による入力ミス(例:「初め」と「始め」、「以外」と「意外」など)
2)思い込みによる間違い(例:「役不足」や「的を射る」など)

誤変換による入力ミスは、上記例のような同訓異字・同音異字のほか、「と区別の(特別の)」「佐賀市に行く(探しに行く)」などの類もありますので、入力し終えた後は読み直すことが重要です。また、正しいと思い込んでいた表記や使用法が実は間違っていたということもありますので、普段あまり使用しない語やあいまいな語は辞典で一度確認する習慣をつけると、後で恥をかかずにすみます。

2.文書内で表記を統一する

「エンターテインメント」と「エンタテインメント」の混在や、「配布」と「配付」の混在など、同じ文書の中で表記の揺らぎがないようにします。表記を統一するのは、書き手が複数の場合のばらつきを防ぐためであるのはもちろんですが、読み手を混乱させないためでもあります。誤表記のない統一感のある文章は、読み手が内容を理解する作業に集中する手助けとなります。

3.常用漢字を基本に読みづらい漢字を避け、バランスのとれた漢字かなまじり文にする

迷ったらひらがな書きにするような使い分けの難しい同訓異字・同音異字もありますが、読みやすさを考慮して漢字とひらがなのバランスがとれた文章を心がけます。

◇漢字が多い例(漢字が多いと難解な印象を与えます)
「何処に有るか尋ねると暫くして台風の為入荷が未定との事だったので、今夜か明朝には連絡して貰う様手筈を整えて帰宅した」

「どこにあるか尋ねるとしばらくして台風のため入荷が未定とのことだったので、今夜か明朝には連絡してもらうよう手はずを整えて帰宅した」

◇ひらがなが多い例(ひらがなが多いと稚拙な印象を与えるだけでなく、誤解を生むこともあります)
「つかってみたらよかったのでまたかいたかったのだが、セールが終わっていてたかかったのでやめた」

「使ってみたら良かったのでまた買いたかったのだが、セールが終わっていて高かったのでやめた」

小説などの創作文章は、表記も含めて著者の自由な表現を尊重すべきですが、ビジネス文書やマニュアル、論文、レポートなどの類は、読み手の注意が表記に向くことのないよう、ごく自然に読み進められ、内容を理解しやすい文章にすることが求められます。

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