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「戦う」と「闘う」

原則:
勝つために「戦う」。負けないために「闘う」。
用例:
「敵と戦う」「優勝をかけて戦う」「選挙を戦う」「関ヶ原の戦い」
「病気と闘う」「寒さと闘う」「労使が闘う」「偏見と闘う」「自分との闘い」

基本的に、戦争における敵や、競技などにおける対戦相手と、勝つために勝負するときは「戦う」、困難な状況や弱い立場にあるとき、それに負けまいとせめぎ合うのが「闘う」となります。「闘う」相手は、病気や寒さなど人に限りません。拉致被害者救援、北方領土返還など、何かを要求する活動や運動も「闘う」です。迷ったときは熟語に当てはめて考えてみます。「戦う」なら「戦争」「対戦」など、「闘う」なら「闘争」「闘病」などです。「論戦」という熟語から考えれば、意見や議論は「戦わす」になりますが、『標準用字用例辞典』では「闘わす」ですので注意が必要です。

このような基本はありますが、例えば北島康介選手のような世界記録保持者がライバル不在の競技に臨むときは「自分との戦い」にするなど、表現のニュアンスによって意図的に変えることもありますので、最終的に迷ったら「戦う」か「たたかう」とひらがな書きにします。

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