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「かかる」

原則:
関係するのは「係る」。一方から他方へ渡すのは「架かる」。大事なものを失う覚悟や勝負は「懸かる」。病気・災難などに「罹る」、「このような」の「斯(か)る」はひらがな書き。その他一般は「掛かる」。迷う場合はひらがな書き。
用例:
「存続に係る問題」「本件に係る訴訟」「係り結び」
「橋が架かる」「虹が架かる」「電線を架ける」
「命を懸ける」「神に懸けて誓う」「優勝が懸かった試合」「賞金を懸けて争う」
「病気にかかる」「花粉症にかかる」
「かかる行為の罰則」「かかるありさま」
「壁に絵を掛ける」「鍋を火に掛ける」「イチゴにミルクを掛ける」「霧が掛かる」「魚が網に掛かる」「迷惑を掛ける」「仕掛ける」「手掛ける」「取り掛かる」「話し掛ける」「腰掛ける」「掛け算」「掛け軸」「掛け捨て」「売掛金」

ここでは、「かかる」活用のみの「係」「罹」「斯」、「かかる」と「かける」の活用がある「架」「懸」「掛」の6つの同訓異字を対象とします。このうち「罹」「斯」は表外漢字のため、「かかる」とひらがな書きにします。

「係る」は「かかる」と読み、「かかわる」と読ませるときは「係わる」と「わる」を送ります。名詞の「かかり」は「係」と送りませんが、「係り結び」のように動詞の意味合いが残っている場合は「り」を送ることがあります。

「架」「懸」は「架橋」「架線」「懸命」「懸賞」など、熟語に当てはめられる場合は比較的使い分けがしやすいと思います。ここで「かけ橋」は、『標準用字用例辞典』では「かけ橋」、他の用字用語辞典では、実物は「架け橋」、文化や未来など比喩的な意は「懸け橋」と使い分けていますので、注意が必要です。

『標準用字用例辞典』では、「係る」及び「掛かる」のうち「掛け算」「掛け軸」「掛け捨て」「売掛金」などの名詞以外、すべて「かかる」とひらがな書きになっています。他の用字用語辞典でも、「時間がかかる」「ブレーキをかける」「レコードをかける」「電話をかける」「圧力をかける」「目をかける」「王手をかける」「麻酔をかける」など、慣用でひらがな書きとするものが多く、原則はあっても実際には使い分けの難しい同訓異字ですので、迷ったら迷わずひらがな書きにします。

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