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「師」と「士」

原則:
実際の名称に従う。
用例:
以下に実例を示す。
◇資格の必要な職業としての「師」
医師、看護師、保健師、助産師、薬剤師、はり師、きゅう師、指圧師、美容師、理容師、調理師など
◇一般的な職業としての「師」
教師、講師、漁師、猟師、庭師、絵師、仏師、表具師、人形師、講談師、奇術師、軽業師、漫才師など
◇あまりいい意味ではない「師」
詐欺師、イカサマ師、ペテン師、ゴト師、寝業師など
◇資格の必要な職業としての「士」
弁護士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、公認会計士、税理士、弁理士、建築士、保育士、栄養士、管理栄養士、歯科衛生士、介護福祉士、社会福祉士、気象予報士、救急救命士、測量士など
◇一般的な職業としての「士」
運転士、機関士、整備士、通訳士、代議士、力士、棋士、闘牛士など
◇その他さまざまな「士」
学士、修士、博士、紳士、国士、名士、志士、策士、兵士、戦士、剣士、騎士、文士、弁士など

「師」は、技術・技芸などの語に付いてその専門家であることや、それを教授する先生や師匠であることを表します。「士」は、本来男性・男子の意で、特に学問・道徳・資格・技術を身につけた人物であることを表します。漢字の意味だけ見れば、先生は「師」、男性は「士」となりますが、実例を見ればそうとも限らないことは一目瞭然です。強いて言えば、講談師、奇術師といった技芸のある人や、あまりいい意味ではない詐欺師やイカサマ師などは「師」のほうで、どちらが偉いといったことはありません。「士」を生業とする女性はたくさんいますし、医師も弁護士も「先生」と呼ばれる意味では、「師」と「士」の違いを明確にすることは難しいので、実際の名称に従うことを原則としています。よく調べた上で混同しないように気をつけたいものです。

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