« 「ユニホーム」 | トップページ | 「季」と「期」 »

「当たり」「辺り」「あたり」

原則:
ラ変動詞「当たる」と同義の名詞は「当たり」。ある場所の付近、周囲を指す名詞は「辺り」。接尾語的に名詞の下に付いて、婉曲に表現する「ぐらい」の意は「あたり」。体の害になる意は「あたり」。
用例:
「くじの当たり」「口当たりがなめらか」「犯人の当たりがつく」「当たり前」「当たり年」「目の当たり」「当たり散らす」「実施するに当たり」「1時間当たり1000円」
「この辺り」「辺り一面」「辺り構わず」
「あしたあたり行く」「鈴木さんあたりに聞く」「部長あたりまでが関の山」「1時間あたりで終わる」
「食あたり」「暑気あたり」「湯あたり」

ひらがな書きの「あたり」は2つあり、体の害になる意は漢字で書くと「中り」ですが、表外音訓のため「あたり」とひらがな書きにします。「ぐらい」の意は漢字で書くと「辺り」で、付近、周囲を指す「辺り」と同じですが、「~あたり」と名詞の下に付いて接尾語的に使用する場合は、一般にひらがな書きにします。『標準用字用例辞典』では、「辺り」はすべてひらがな書きになりますので、注意が必要です。

「当たり」は割合、「口あたり」や「あたりがつく」などひらがな書きにすることも多くなっていますが、「1時間あたり」など数量の場合、「~につき」「~に対して」の意は「1時間当たり」と漢字書きにしますが、「ぐらい」の意は「1時間あたり」とひらがな書きにしますので、誤解を与えないよう適切に使い分けたいものです。

|

« 「ユニホーム」 | トップページ | 「季」と「期」 »

同訓異字」カテゴリの記事