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「以外」と「意外」

原則:
ある範囲の外側(⇔「以内」)、その物事を除く意は「以外」(→「その他」)。考えていたことと違う、思いがけない意は「意外」(→「予想外」「案外」「存外」「心外」)。
用例:
「この5人以外は落選」「日曜以外は出勤」「こうする以外にない」「関係者以外立入禁止」
「意外と知られていない」「意外に大きかった」「意外な人に会った」「意外なほどあっさり終わった」

「以外」と「意外」は似て非なるものですので使い分けが必要ですが、“意外に”混同されがちで、すべてひっくるめて「以外」としている場合が多いようです。「以外」は物事に対して、「意外」は思いに対して使用します。

「その他」は「AとBとC、その他D」のように「AとBとC」と「D」が並列している場合に使用し、「AとBとC以外のD」とすると「AとBとC」の範囲からはずれた「D」という意味合いになります。これは、「他」と「外」の違いによるものです。

「意外」は、良くも悪くも当てがはずれて驚いたようなときに使用します。大辞泉では、「意外」を「考えていた状態と非常に違っていること」とし、「案外」との使い分けを以下のように記しています。

[用法] 案外・意外――「案外」は予想と事態が違っていた場合に使う。「期待していたが、案外つまらない映画だった」「心配していたが、仕事は案外楽だった」など。◇「意外」は「意外に時間が早くたってしまった」「パーティーで意外な人に会った」のように、「意外な」「意外に」の形で、考えていたことと実際が違う場合や、予想できなかったようなことに使う。

違いとしては、予想と異なる度合いが大きいほど「意外」で、それほどでもないのが「案外」となります。語気の強い順に、「意外」「予想外」>「案外」「存外」となり、「心外」は悪い結果に対して使用します。「案外つまらない映画だった」よりも、「意外につまらない映画だった」のほうが、期待を裏切られた気持ちが強くなるわけです。

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