« 用語解説 | トップページ | 「味わわせる」 »

「乾く」と「渇く」

原則:
湿気・水分・潤いがなくなる意は「乾く」(⇔「湿る」)。のどがかわく、または満たされていないために強く求める意は「渇く」(=「飢える」)。
用例:
「洗濯物が乾く」「空気が乾く」「舌の根の乾かぬうちに」
「のどが渇く」「愛に渇く」「渇きを癒す」

「乾燥」「渇望」といった言葉に当てはめてみると判断しやすいでしょう。「渇水」は、日照りが続いて雨が降らないために川や池などの水がなくなる意で、まさに「のどから手が出る」ほど水が欲しいという気持ちが含まれています。

「乾く」には「感情や人間味がなくなる」意もあるので、「心がかわく」はどちらにすべきか迷うところですが、心がかわいている状態を指すことから「乾く」とします。「愛に渇く」とするのは、愛のない状態から愛を欲しがることによりますので、例えば「二人の愛がかわいた」は「乾いた」となり、それによって「愛に渇く」となるわけです。「に」と「が」の助詞の使い分けがポイントです。同じ意で「愛に飢える」という表現もあります。

田村正和主演の「乾いて候」という時代劇がありますが、このタイトルは主人公の「身も心も乾いた」状態をうまく表しています。

|

« 用語解説 | トップページ | 「味わわせる」 »

同訓異字」カテゴリの記事